くらし情報『小粋なまでのロマンスを南仏でいかが?〈マジック・イン・ムーンライト〉【洒脱なレディ論】』

小粋なまでのロマンスを南仏でいかが?〈マジック・イン・ムーンライト〉【洒脱なレディ論】

"魔法VSトリック" 勃発?と思いきや、なんと捻くれ者のスタンリーですら、あれよあれよという間にソフィに惹かれてしまう!だけれどそこで “はい、ハッピーエンディング!” といかせないのはウディ・アレンだからこそ。二転三転しながら、どこまでも小粋なエンディングへと誘われる過程をまえに、声を大にして言いたいです。見届けてください、と。
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どこを切り取っても美しい南仏を切り取るスタッフワークもうひとつの見所は、なんといってもその "美しさ" に尽きる。美しい演者はもちろん、彩り豊かな映像美が終始物語を引き込み続けてくれるのだ。調べてみたらそれもそのはず、〈マリー・アントワネット(’06)〉や〈プラダを着た悪魔(‘06)〉のアン・ヘイベルを美術に迎え、衣装は同監督の〈それでも恋するバルセロナ(‘08)〉や〈ミッドナイト・イン・パリ(‘11)〉でおなじみのソニア・グランデ! 殊に衣装については、20sの本物のセカンドメイドを世界中で探し回ったという徹底ぶり。エマ・ストーン演じるソフィーのコケティッシュな魅力に十二分に貢献している。また、前作〈ミッドナイト・イン・パリ〉に次ぎ南仏が舞台の今作、物語の設定も図ってか同じ1920年代である。

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