夫の遺体を見せてもらえない?ミステリーだけど爽やかプラトニックな漫画『マダム・プティ』
少女漫画らしからぬ展開で「おお!」となりました。
夫亡き後も自力で切り拓く万里子の生き方がかっこいい!
(c)Ludo
そして列車はパリへ。万里子は異国の地で、置き引きに遭ったりしていろいろ大変そうです。しかし頼りになるべき夫はすでにいません。
ここで、イケメンがしゃしゃり出てきてかっこいいところを見せたりすると盛り上がるんでしょうけど、万里子になんの能力もないというのも、カッコ悪くて感情移入しづらいですよね。萌えと共感のバランスは難しいところです。
その点、万里子は優秀な女なんですよ!
語学がやたら堪能で、フランス語はもちろん、ドイツ語、(たぶん)英語も、ネイティブ並みにペラペラです。
誰に習ったかと思えば、“旅行前に夫から”。
夫もどれだけ優秀なんですか!
ていうか、自分で喋るだけでなく、相手の言っていることも齟齬なく理解できるようになるまで、まあ半年や1年、現地に住んで毎日使わないと無理です。少なくとも私は無理でした。
イスタンブールに1ヶ月住んで、毎日トルコ語学校に通いましたが、実用どころか挨拶くらいしかできるようになりませんでしたね。そこそこ不自由なく英語を使えるようになるまで、どれだけ金と時間を費やしたか……。