っていう価値観はあまり共有されていないですよね。私は好きですけどね、廃人女子。
仕事・恋愛(と結婚)・育児というのは日本社会において他者からの承認を得やすい三種の神器のようなもので、我々はこれを求めて日々地の底、海の底を這いずり回っておりますが、やっぱりこれらのアイテムがいまいち合わないというか、神器を神器とかんじられない人もいるわけで。私などはその典型ですが、では我々は指をくわえて、神器を手に入れキラキラしている人たちを遠巻きに見つめているしかないのでしょうか。
わかりやすいキラキラと、わかりにくいキラキラ私の女友達が先日、南米を旅してきたそうなのですが、旅行の写真を見せてもらってびっくり。「ホテルの前にいつもいたから友達になった」といって、素性のわからない怪しげなホームレスのおっさんと、笑顔で楽しそうに記念撮影をしていたのです。その様子を話す彼女の表情の、なんとキラキラしていたことか……。
三種の神器にいまいち食指が動かなくても、別にいいと思うんです。
だけど、そのせいで人生が楽しめないのは、ちょっと悔しいじゃないですか。世間が作ったわかりやすいキラキラを手に入れる気にならないのなら、自分で勝手に作ったわかりにくいキラキラを放てばいい。