南アルプスを一望!絶景を味わい尽くすレストラン兼住居【住まいの設計】
そこで、漆喰の壁は自ら塗り、テーブルや家具に至るまで、すべて手づくりしました。
夫が丹精込めてニ度塗りした漆喰の壁は、エスタコウォールを使用。
石灰石が主成分の自然素材で、ヨーロッパ伝統の塗り壁材です。
壁に掛けられた黒板のワインリストには、厳選された山梨県産のおいしいワインが並んでいます。
年代物のミゼット、きれいに重ねられた薪、エントランスボード、カウンター、さり気なく飾られたフレーム、食材まで、すべてのものから武井さんのこだわりが感じられます。
ホールと厨房の一体感を出すために、厨房はオープンに。
グラス、調味料、フライパンなどの調理器具も、美しくディスプレイされています。
■ 最も重要なカギとなったのは景観の生かし方
屋外テラスは夫妻の期待通り大人気で、景色を眺めながらのランチの、特等席になっています。
そもそも夫妻が景色にこだわったのは、「ほかの土地で暮らしてみて、初めてこの地のよさを実感したから」(夫)と言います。
その想いに応えた深澤さんですが、難しい面もあったそうです。
「耐震のためにはどうしても壁が必要でしたが、開口のためには壁をできる限り減らしたい。