漆喰、無垢材…素材からスイッチまでこだわった美しい家【住まいの設計】
夫が「特に気に入っている」と話すのが、コンクリート打ち放しの壁の杉板の型枠跡。
「通常のつるんとした型枠跡と比べるとコストは上がりましたが、照明に照らされたときの豊かな質感を見て、やはり選んでよかったと思いました」
リビングとダイニングの間の壁の漆喰も、ざらりとした質感がアクセントを添えます。
3階への階段の踏み板は当初集成材の予定でしたが、工務店の棟梁が「心意気」でウォルナットの無垢材に変更してくれたのだそう。
さらに、設計者の清水さんとHさん夫妻の細やかな気配りを感じるひとつが、リビングに続く階段脇の小さなスイッチボックス(写真下右)。
「壁のスイッチが悪目立ちするのがイヤ」という夫妻のこだわりから、壁を部分的にくぼませてスイッチプレートを取り付け、外側に木製扉を設置。
使用時以外はスイッチが目に入らず、インテリアに溶け込むデザインに仕上げました。
雑然とした印象になりがちな分電盤と家庭内LAN用のルーターは、扉付きの下駄箱収納の上部に収納。
すっきり納まっています(写真下左)。
キッチンは手元が見えにくいよう立ち上がりを設け、イタリア製の磁器タイル貼りに(写真下右)。