1981年と2000年。中古住宅を探すならこの2つの年数だけは覚えよう
そして、さらに耐震性を向上させる内容へと改正されたのが、「2000年(平成12年)」になります。
最初のポイントである1981年以降に建てられた住宅でも、2000年の改正以前に建築されている場合は、耐震性を高める補強などを検討したいものです。
■ 「バブル期」の建物に要注意!
cba / PIXTA(ピクスタ)
特に1980年代後半~1995年頃の建物には、少し注意したいと筆者は思っています。
この時期の前半に当てはまるのが、バブル期です。
バブル期に建てられた住宅は、使う材料にもこだわって丁寧に建てられたものが多くあります。
その一方で、「今こそ、マイホームを!」と住宅の着工件数が増えるなか、より多くの儲けを出そうとする業者も現れます。
儲けを増やすために安価な材料を使い、さらに工期を短くして件数を稼ぐという方法が取られたケースもあるようです。工期が短くなれば当然手抜きが増え、いわゆる“欠陥住宅”が量産された可能性もあるのです。
当時の業界内には、長く安心して住める住宅をつくるよりも「住宅をどんどん消費してもらったほうがいい」という空気があったように感じます。
HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)