1981年と2000年。中古住宅を探すならこの2つの年数だけは覚えよう
筆者は、バブル崩壊後の1993年に建築された一戸建てに住んでいたことがあります。
取材でご一緒した建築士さんに自宅の建築年を言う機会があると「それは、お気の毒に」という声が聞こえんばかりのリアクションをよくされたものです。
「あの時期の住宅は、マズかったね~」と、はっきり言われたこともあります。
バブル崩壊直後に住宅の着工数が減り、経営が苦しくなった建築業者はやはり、安価な材料+工期短縮の傾向があったのではないかと筆者は推測します。
■ 住宅の耐震性や構造への意識が高まった「阪神・淡路大震災」
一本木 / PIXTA
そして、1995年、阪神・淡路大震災が起きます。
大きな住宅被害を目の当たりにして人々の間で耐震性や構造への関心が高まり、テレビのワイドショーでも「筋交い」「耐力壁」といった言葉を耳にするようになります。
それまでは「業者にお任せ」「わからない」と思っていた住宅について、多くの人が疑問を持ち始め「うちは大丈夫なのかな?」という意識が生まれました。
さわだゆたか / PIXTA
その意識が住宅の不具合をあぶり出し、欠陥住宅について取り上げるテレビ番組なども増え、またインターネットの普及もあり、住宅に関する意識はより高くなってきています。