ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました
入館無料です。
■ 建築ファン必見!可愛さを散りばめたレトロなデザイン
北見市指定文化財のハッカ記念館は、薄荷工場の事務所兼研究室をそのまま使用しています。
階段、建具やドアノブ、天井を仰ぐと教会のような石膏のモチーフがあり、レトロ建築好きな筆者は釘付けです!
時計は当時のものを今も使用しています。
木の風合いが素敵です
館内には希少な取卸油が自然に結晶化したものなどを展示しています。
取卸油(とりおろしあぶら)というのはハッカ油の原油のことです。
当時のハッカ農家はハッカの栽培、収穫、乾燥、水蒸気蒸溜して取卸油を作るところまでが仕事でした。
記念館では農家のハッカ栽培や蒸溜の様子を写真やフィルムで公開しています。
1回の蒸溜で4~5時間かかるため、若い男性10人がかりで円陣を組んでハッカを踏み、縁から水蒸気が漏れ出さないようにハッカを敷き詰める様子など、農家の方々の苦労や知恵をうかがい知ることができます。
取卸油はハッカの葉からわずか1.5~2%程度しか採れない、とっても貴重なものです。
ハッカ農家の方による手記の展示もあり、当時の忙しい毎日の暮らしぶりが綴られています。