片付け前に理由をメモしたほうがいいって本当?心理学を応用した片付け習慣・その4
そして課題を終えたあとに、「自分の仕事にどれくらい満足しているか」というアンケートを取りました。
繰り返しになりますが、彼らは全員が会社の経営者。
当然ながら、自社の強みについてたくさん書けた方が満足度が高くなりそうだと予想できます。
ところが、結果は意外なものでした。
■ 数が増えると、「書き出したもの」が重要に思えなくなる。
polkadot / PIXTA(ピクスタ)
なんと、自社の強みを3個だけ書き出したAグループの方が、12個書き出したBグループより仕事に対する満足度が10ポイント中で平均2.5ポイントも高くなったのです。
理由としては、「人は直感的に思い浮かぶもの以外にはあまり価値を見出せない」ということがあるようです。
つまり、12個も書いていくうちに「うちの会社の強みって、大したことじゃないかも……」と感じてしまったということです。
これを片付けに当てはめて考えると、次のようなことが言えます。
■ 最初に思いついた数個の動機を、何度も思い出して大切にする。
Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
部屋を片付けるのに、いくつも理由や動機を考える必要はありません。