お墓と聞くとネガティブなイメージばかりが先行してしまいますが、一度、先入観を捨ててお墓とは何かを考えてみてください。
お墓は亡くなられた方を埋葬し供養する場所であるとともに、残された人の「心のよりどころ」となる場所でもあります。
亡くなった方のご家族・ご子孫の方からみれば、お墓はこれまでの感謝や現在の報告をしに行く尊い場所であり、決して怖い場所などではないのです。
■ 屋敷墓って何?
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たくさんのお墓が立ち並ぶ墓地や霊園ではなく、住宅地の中で墓石が一基や二基ほどの小規模なお墓を見かけることがありませんか?
住宅地の中には、このような小規模なお墓が多いエリアと少ないエリアがあります。
お墓が少ないエリアは、そのほとんどが区画整理や宅地開発によって新たに生まれた住宅地です。逆にお墓が多いエリアとは、古くから人が住み、敷地が広い家が多くみられる地域で、その広い敷地のなかや付近の田畑、山林に亡くなった方を埋葬し、そこを墓地とする「屋敷墓(屋敷墓地)」といわれるお墓が数多く残る地域です。
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屋敷墓の周辺やその屋敷自体がさまざまな事情で宅地開発されると、住宅地のなかにポツンとお墓が残ることになるのです。