夫婦の寝室を別にして大正解だった理由【住宅ライターの家づくり】
目を閉じると、頭の中に次から次へとさまざまなタスクが湧いてきて、眠れなくなってしまうのです。
■ 40歳を過ぎて、質の高い睡眠をとることの大切さに気付いた
Verasimon / PIXTA(ピクスタ)
家を建てるきっかけの1つは、思春期を迎える息子の自室を作ること。
ならば私にも、ゆったりと休息を取れる部屋があってもいいのではないかと思いついたわけです。
建築家の前で「寝室は各自ひと部屋」と告げたら、夫は「それ、オレ知らないよ?」という顔。
そりゃそうです。事前になんの相談もしなかったのですから。
でも、夫自身、ヘルニアの手術の経験者で腰痛持ちで眠りが浅いこと、春先になると気持ちが塞ぎ込みがちで寝つきが悪くなるなど、加齢による不調が出始めていました。
不惑を過ぎた私たちにとって「昨日のいびきがうるさかった」「寝言が面白かった」と笑うことよりも、質の高い睡眠をとることの方がずっと大切。
だから別がいいのでは?と今ある現実をそのまま説明したら、納得できたようです。
40代半ばに差し掛かって知った疲労や睡眠の悩みは、30代の頃には想像もできませんでした。
■ 寝室を別にして1年半経ちました
さて。