3層吹き抜けの壁一面に造り付けた「本棚」が主役の家【住まいの設計】
夫は最初に敷地を見たときから、この余地を生かしたいと考えたそうです。「子どものプールを出して遊ばせることも。流しそうめんもいずれやりたいですね」(夫)。
塀を閉じればプライバシーは守られるから安心です。
手前の板塀は可動式で、2枚の引き戸をすべて引き込むとLDKの開口部と同じ間口分が開きます。
開口部の外には夫の要望だった縁側を設けました。
■ 家としての質を保つ細部へのこだわり
本棚や空間のダイナミックさに目を奪われがちですが、細部にまで配慮の行き届いた設計と丁寧な施工にも注目ください。
DKの天井は構造材を表しにすることで、オープンな空間に変化とリズムを生み出しました。
玄関とLDKの間にはガラス戸が建て込まれ、閉めると室内窓のような趣に。
ガラス戸なので開放感も得られ、明るい光も入ります。
ロフトは家型のブルーの壁が印象的。
内窓からも本棚が見えます。
いろんな使い方ができそうで、なんだか楽しげな空間ですね。
2階は寝室、浴室などのプライベートな空間でまとめました。
こちらは家事動線を考慮し、回遊できるプランに。主寝室へは右手前の通路からだけでなく、浴室の右手前にあるクロゼットからも行くことができます。