家族信託は資産運用の自由度が高い?成年後見人よりもいい理由
■ 5.まとめ
家族信託で注意してほしいのは、相続税です。不動産相続は注意が必要です。
相続で「所有権」を取得した人に相続税が課税されますが、家族信託を利用して不動産を信託した場合は、所有権を取得した人ではなく、受益権を取得した人に対して相続税が課税されます。
受益権の評価額は、その不動産の相続税評価額と同じです。
家族信託それ自体で相続税評価額が引き下げられるわけではありません。
このデメリットを考慮しても、家族信託は、後見制度や遺言、贈与などに比べ、財産管理において思い通りの財産承継ができる制度ですので、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
ファイナンシャルプランナー(AFP)/宅地建物取引士一般社団法人/家族信託普及協会®会員吉井 希宥美
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