<親の土地に家を建てる>考えうる相続トラブルと対策は?
実家の親の土地に一戸建ての住宅を建てたり、二世帯住宅を建てたりするのは、費用の面をはじめ何かとメリットが多いでしょう。
しかし、きちんとした知識がないと将来相続でトラブルになる可能性も考えられます。
ではどうすればトラブルを防止することができるのでしょうか。
■ 1. 親には生前にやっておくべきことがある
kuro3 / PIXTA(ピクスタ)
親の土地に子どもが家を建てると、親が亡くなったあとに問題が生じる場合があります。
不動産は遺産分割がしにくい財産のため、均等に分けることが難しく、相続人に不公平が生じることが多いです。
1-1不動産を売却して換金しなくてはならないケースがある
遺産分割は相続人同士で協議を行い合意できれば、どんな割合で分割しても問題ありません。
しかし、合意に至らない場合は、家庭裁判所において調停による分割が行われ、調停でも解決しないときは、家庭裁判所の審判によって法定相続分に基づいた分割が行われます。
親が亡くなり、相続人が子ども2人(AとB)だった場合で、住宅の評価額が1,500万円、現金が500万円、計2,000万円の相続財産がある家庭の場合、法定相続では2分の1ずつ財産を相続することになります。