実家を相続して空き家にしておくと、税金とリスクの負担が大。どう対処する?
相続が発生したとき、一番の難題は実家の土地や建物はどうしたらいいかということ。相続すれば税金や維持費が重くのしかかってきます。
「空き家を放置するのはリスクがあります。相続の前に実家の状況や不動産価値を見極めることが大切です」と話すのは、FP2級の資格を持つ海田幹子さん。
今回は住む予定のない実家を相続した場合としなかった場合、それぞれの対処法について教えてもらいました。
■ 空き家を放置するのはリスクがある!固定資産税が最大6倍になることも
空き家を放置すると以下のようなリスクがあります。
- 固定資産税や修繕費、管理費など、維持管理するためにコストがかかる
- 人が住まなくなると、建物の老朽化の速度が早まり資産価値が下がる
- 老朽化や自然災害などで建物が倒壊すると人にケガをさせる可能性がある
- 景観や衛生面などの悪化により周辺住民や行政からの注意を受ける
- 税制優遇措置から外れて固定資産税が高くなることがある
「住む予定がないから」「今住んでいる場所から遠いので」などと、相続した不動産の管理をしないことはNG。空き家を放置してしまうと、様々なリスクがあると覚えておきましょう。
きちんと管理がされず、倒壊や保安上の危険があると見なされたときや、衛生上有害な状態と判断されたときは「特定空家」