脳科学おばあちゃんが明かす「三つ子の魂百まで」の本当の意味
いうまでもなく、他の四足動物のように、生まれたその日から歩いたり、走ったりはできないわけです。
しかし、どの赤ちゃんも呼吸して、「泣く子こと」と「吸うこと」はできます。個人によって、働きの差もそれほどありません。
でも、外からいろいろな刺激を与えて育てていくことで、いろんな働きをおぼえます。その結果、生後6ヶ月もすると頭の働きには個人差が出てくることに。
つまり、頭の働きのよい子に育てるのも、働きの悪い子に育てるのも、育て方次第。こうして、からだの成長と頭の働きの発達も、性格、考え方、知能も違ってくるというわけです。
■「三つ子の魂百まで」の本当の意味
「三つ子の魂百まで」という格言をご存知だと思います。
人間としての頭の働きの基本が3歳ごろまでにほぼできあがってしまい、それがいつまでも残ると、昔の人は考えたということ。しかし、「たしかに、そのとおりなのです」と認めたうえで、著者は次のようにつけ加えてもいます。
「ことばがしゃべれるようになり、他人とつきあえるようになって、人間の頭の働きの基本がほぼ決まってしまう、2~3歳のころに教育すればよいということではない」ということ。