東京電力は昔ニューヨークの10倍も設備に投資!日本経済の実態
日本経済史についてきちんと学びなおしたいと思っても、充分な時間はなかなかとれないもの。
そこで活用したいのが、きょうご紹介する『400年の流れが2時間でざっとつかめる 教養としての日本経済史』(竹中平蔵著、KADOKAWA)です。
いうまでもなく著者は、2001年の小泉内閣における経済財政政策担当大臣を皮切りに、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣兼務、総務大臣を歴任してきた人物。
本書においては明治維新、1920年代、戦後復興、高度成長、石油危機、バブル、小泉改革、アベノミクスと、7つの転換点を軸に、日本経済史をわかりやすく解説しています。
きょうは「これから」に焦点を当てた終章から、「経済は変わる。日本企業は成功体験を忘れ去れ」に焦点をあててみたいと思います。
■日本はオーバークオリティー気味
ご存じのとおり、日本の緻密さは群を抜いています。たとえば日本家屋で、タイルなどを正確に貼るのも日本人らしいやり方だとか。
しかしそれを認めたうえで著者は、「そこまで緻密さが求められるのか」という問題もあるともいいます。
なぜなら、少し離れた場所からだと、多少の歪みは気にならないものだから。