今年93歳の女性が長い人生経験から語る「つらいときの対処法」
「なぜいま、自分はこういう事態を引き起こし、自分になにを学ばせようとしているのか?」
そう考えて向き合うと、失敗もありがたく感じ、自然と事態も好転していくもの。
自分に縁のないものは決して起こらない。
そういった人生の仕組みを知れば、つらく苦しい時間も、魂を磨く大切な一時として、ありがたく思えてくる。
著者はそう記しています。
もちろんそれは、悩みの渦中にいる人にとっては簡単に共感できるものではないかもしれません。しかし、だからこそ、あえて受け入れる強さを持つ。結局のところ、そういう姿勢が大切だということなのではないでしょうか?
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キリスト教の考えをベースにしながらも、広い視野でものごとを見ている。そんな著者の姿勢は、多くの人の共感を呼ぶはずです。
悩んでいる人、つらい人は、手にとってみるといいかもしれません。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※鮫島純子(2015)『なにがあっても、ありがとう』あさ出版