目安は手取り1年分!万一のときのお金を確実に貯めるための方法
『働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義』(出口治明著、ポプラ社)の著者は、インターネットを媒介した「ネット生保」として知られるライフネット生命保険株式会社の創業者。
同社は、第二次世界大戦後初めて、内外の保険会社を親会社とせずに設立された独立系生命保険会社。2006年の設立時には大きな話題を呼んだだけに、ご存知の方も多いかと思います。
そして本書は、日本生命保険相互会社勤務時代から数十年にわたって豊富な知識や経験を重ねてきた著者が、「お金の原理原則」を伝えるために書いたもの。
お金に関する本といえば、貯蓄のコツや方法、投資すべき銘柄についての知識などを公開したものが大半ですが、本書はちょっと違うようです。
著者の言葉を借りるなら、「小手先のノウハウではなく、『いま学べば、結婚しても、子どもが生まれても、みんながオジサンやオバサンになっても使える、いわば一生モノの運転免許証のようなもの』だということ。
きょうはそのなかから、「貯蓄」に関する考え方を引き出してみましょう。
■貯蓄額は最低でも手取り1年分
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2014年度版)