本を年間700冊も読む書評家が教える「3つの読書習慣構築術」
と思われるかもしれませんが、ポイントはそこにあります。
なぜならどれだけ熟読しようとも、結果的には忘れてしまうことのほうが多かったりするものなのです。逆に、さらっと読んだとしても、自分にとって重要な部分は必ず心に引っかかります。
むしろ大切なのはそちらなのだから、「流して読んで引っかかった箇所」に重点を置きましょうという考え方。
■読書習慣をつくるための3つのステップ
別ないいかたをすれば、「音楽を聴く」ような気軽さで本を読もうということなのですが、しかし、それ以前にも問題はあるでしょう。
「忙しくて、読みたくてもなかなか読書の時間を確保できない」という、現代人にとって切実な悩みです。
その気持ちは私も同じなので、本書では読書習慣をつくるための3つのステップをご紹介しています。
(1)「毎日・同じ時間」に読むようにする
なにかを習慣化するうえでの極意は、毎日・同じ時間に行うこと。
読書を習慣化するうえでも、読む時間帯を決めることはとても重要です。小学校の「朝の10分間読書」のように、「仕事をはじめる前の10分間」「昼食後の10分間」「就寝前の10分間」など、読書時刻を自分のライフスタイルのなかに設定することが最初の一歩。