本を年間700冊も読む書評家が教える「3つの読書習慣構築術」
をつくり出すことが可能になり、それがモチベーションの向上につながるわけです。
(3)「昨日とは違う本」をいつも読む
読書を楽しむための原則として、「1冊の本に10日以上かかりきりになっている状態」は望ましいものではありません。
いちばんいいのは、時間のかかる本を、別途用意した「速く読める本」と並行して読み進めていくこと。
そして、できることなら、本は「1日で1冊読みきる」のが理想的。毎日違う本が自分のなかを通り抜けていく状態をつくることが、フロー・リーディングの基本だからです。
大切なのは、「熟読の呪縛」に縛られないこと。「10日間のダラダラ読みより、60分間のパラパラ読み」を意識すれば、読書体験のクオリティは格段に向上します。
ちなみにこれは経験的なエピソードですが、現実的には1時間ですばやく読んだほうが、本のポイントはしっかりと記憶に残ることが多いものです。
*
これ以外にも、読書習慣を身につけるためのちょっとした工夫をたくさんご紹介しています。
また、スラスラと読み進めることができるように配慮して書いたつもりです。すぐに読めると思いますので、週末にでもぜひ読んでみてください。