サイコパスだけじゃない!人間が数字に苦しめられる5つの作品
読書好きの人だけでなく、情報社会に生きる多くの方に読んでほしい一作です。
■2:『NO.6』(あさのあつこ)
テレビアニメ化もされた、あさのあつこの近未来SF。対戦の結果荒廃してしまった社会で、理想の都市と呼ばれている「NO.6」。環境が常に整備され、教育や医療が発展し、人類の理想を詰め込んだような都市の暗い裏側と秘密を探る物語。
恵まれた環境で育ち、人を疑うことを知らない主人公と、貧しい環境でそだち、人一倍警戒心が強い一匹狼の友人。2人が織りなす物語は、多くのことを考えさせてくれます。
■3:『番号をどうぞ』(星新一)
ショートショートの巨匠、星新一の小説。表題作にもなっているこの作品は、マイナンバー制度によって一部で話題になりました。
番号をなによりも優先する未来社会が舞台。主人公は休暇中に湖に堕ちてびしょ濡れになってしまい、カード類の入った財布をなくしてしまいます。
買い物をしようにも、身分を証明しようにも自分の番号が思い出せず取り合ってもらえません。また、警察の保護を受けようとしても、「番号がないと保護できない」といわれてしまいます。
便利なようで実は恐ろしい「番号の世界」