360万人も保育園に入れない!なぜ「待機児童」が生まれるのか
だから、昔からやっている環境のいい園のことは、どの親御さんも知っていて、みんな入れたい。そこから漏れた世帯が、“保活”をすることになるわけです」(脇村氏)
いま、高い月謝を払える人達は少ない。それで、保育園難民となってしまうというわけですね。
■1月から複数の保育園に内金を入れておくべし
それでは、少しでも条件のよい保育園に入れるためのポイントはあるのでしょうか。
「決まった答えがないのが、待機児童問題の難しいところなのですが、いちばん大事なのはご自身の就業環境や親との住んでいる場所の近さなど、なにが加点要素でなにが条件として良くないのか把握しておくこと。
その上で、4月のタイミングで入園させるのに、前年の秋にあった認可保育園の応募の結果が出るのが2月ですが、そこから動いては遅い。1月の段階で、内金を入れておく園をいくつか持っておくことも必要コストのうちです」(脇村氏)
預ける場所がなくて露頭に迷わないよう、複数の選択肢を早めに用意することが待機児童にならずに済む最低条件といえそう。
さらに脇村氏は「みんなが希望する園に入るのは現実的に無理でしょう。
ご自身の選べる中でベストは何なのか、情報を集めて検討することも大事です」