人間は高収入を求めると幸福度が下がる!真の成功に関する考え方
にもかかわらず私たちはしばしば、「目標を達成すれば幸せになり、満足する」と信じ込んでしまう。
たとえば大金を稼いだり、豪邸に住んだり、責任ある仕事を任されたり、理想の恋人を見つけたりすれば、自分の人生に満足できるだろうと思い込んでしまうわけです。
■お金があっても低い満足度
アメリカの大学で行われた調査によると、新入生の70%以上が「財力」こそ重要な人生の目標だと考えているのだとか(対して、人生哲学を深めることが重要だと考えている学生は、わずか40%)。
では、実際にお金持ちになったらどうなるのかといえば、ある調査によると、高額の宝くじに当選した人の「人生の満足度」は、当選してから1年後には、当選しなかった人とほぼ同じになるというのです。
同様に、なんらかの理由で収入が急増した人を対象に調査を行ったところ、彼らは一様に「満足度が高まったとは思えない」と答えたのだといいます。
また、平均的なアメリカ人の購買力は、過去45年間で2倍以上になったそうです。でも、これを大成功といえるのでしょうか?
1957年には、アメリカ人の35%が「自分はとても成功したと思う」と答えたのに、2002年には、同じ回答をした人は30%にまで減少。