復讐のために多額の慰謝料を請求しても「幸せにはなれない理由」
でも、そのときにはこう答えたのだとか。
「率直に申し上げるんですが、相手を懲らしめてやりたいと考えるのは、たぶんやめたほうがいいです。なぜなら、うまくいかないから」
たしかにこのようなケースの場合、浮気された妻が慰謝料を請求できるのは明白。
しかし、そのまま2人を心から恨んだまま慰謝料請求の手続きをしても、離婚を拒否して調停や裁判をしたとしても、その結果として多額の慰謝料をもらったとしても、きっと浮かばれない。幸せにはなれない。そういうイメージが、はっきりと思い浮かぶというのです。
■被害者意識がドロ沼の原因になる
ご夫婦がどのような結婚生活を送っていたのか、おふたりがどのようなことを考えて毎日を過ごしていたのか、それは不明。ましてや、長い結婚生活の間に一度や二度の浮気があっても仕方がないなどというつもりもない。
それを前提としたうえで、著者にはひとつだけ言えることがあるといいます。
どちらかに不貞行為があった場合、その原因が100%相手にあると「考えない」ほうが、その後の離婚交渉がうまくいくことが多いということ。
苦しさをお金に変えて、その後の生活の糧にするのは間違いではないでしょう。