会社の寿命30年説が関係?元社員が明かすフジテレビ凋落の真相
次第に個性的な“テレビバカ”は絶滅危惧種となり、社員が事務作業をそつなくこなすような優等生タイプに均質化されてきた。まさに“会社の老化現象”にぴったりとあてはまるのだ。(208ページより)」
■起死回生のチャンスはきっとある
それはともかく、そうなのだとすればここでひとつの疑問が持ち上がります。現在のフジテレビを覆っている沈滞ムードは、企業のバイオリズムにおける“波”にすぎないのかということです。
つまり、業績が再び上向いてくれば消えてなくなるものなのか、それとも人間の老化現象のように、不可逆的なものなのかということ。
このことについて著者は、前者だと考えていると記しています。つまり、フジテレビにも起死回生のチャンスはきっとあるはずだということ。
■再生に必要なのは「社風の一新」
そして、そのために必要なのは「社風の一新」。社風が変われば、社員の表情が変わり、行動が変わるもの。つまり社風を一新することで、それが再生の力になるということです。
しかし、だからといって、イケイケだった80年代の社風に戻るわけにもいかないはず。それは、自殺行為ともいえるかもしれません。
では、どうすればいいのでしょうか?その結論として著者が提示しているのは、“場”をつくること。