ショック!住宅ローンを借りている人の10人に1人は返せない?
「ローン破綻増加、競売6万戸~甘い審査が落とし穴~
住宅ローンを返せなくなり、家を手放す人が急増している。不動産競売流通協会の全国調査によると、銀行などが強制的に売るために裁判所の競売にかけられた一戸建て住宅とマンションは、2009年度には08年度の1.3倍の約6万戸に達した。一方、09年度に新築された住宅は約80万戸。新たにマイホームの夢をかなえた人がいる陰で、多くの“住宅ローン破綻(はたん)”が起きている。(2010年8月14日、朝日新聞)」
しかし、この記事にも正確ではない部分があります。それは、「新築された住宅は約80万戸」という箇所。
たしかに2009年度の住宅着工件数は、約80万戸でした。
でもこの数字には、アパート用や貸家用に建てられた家の数も入っています。
純粋に「マイホーム」として建築された数は、60万戸程度なのです。
■住宅ローン返済できない人が10年で5倍に
つまり、どういうことか?
毎年約60万戸の家が建てられているその陰で、毎年「6万戸の家」、つまり6万家族が家を手放さなくてはいけないということ。
これが現実なのです。
もちろん、裁判所に差し押さえになった原因のすべてが住宅ローンだったとはいい切れません。