1万人が共感してTwitterで話題になった「子育ての知恵」
なぜ、この発言がいけないのでしょうか。本書で著者は「子どもが集中することを学べなくなる」からだと説明。そして、「勉強ができることと、集中力があることとはイコールだ」と断言しています。
著者がそこまで“集中力”を重視するのはなぜでしょうか?その理由は、著者の小学校の教諭時代にありました。
■問題がスラスラ解けると得られる効果
小学校に勤務していたころ、著者は同じ問題を2週間、クラスの子どもたちに解かせ続けたことがありました。仕事に忙殺され、毎回問題を変えるのが面倒になったのです。
同じ問題を2週間も続けて解けば、答えもおぼえてしまいますよね。だからスラスラ解けて、子どもたちも気分がいいだろう、くらいの気持ちだったそう。
ところが、この「スラスラ解ける」状態を体験した子どもたちの成績が急に上がり、応用問題まで解けるようになる “突き抜け現象”が起こったのです。
同じ問題を繰り返し解き、「スラスラ解ける」「気分がいい」状態を体験することで子どもたちは安心感を得て、集中力が発揮されるようになったというのです。
これに驚いた著者は、その後も「同じ問題を何度も解かせる」ことを実践。それが「百ます計算」