1万人が共感してTwitterで話題になった「子育ての知恵」
を使った独自のメソッドに行きついたわけです。
百ます計算は単純な計算の繰り返しですが、これが高速でできるようになった子はみな、急激に成績が伸びる“突き抜け現象”を体現していったのだといいます。
■「好きなことをしている時間」が勉強
著者は、子どもがなにかに集中しているときはすべて「勉強」の範ちゅうに入れていい、と考えています。好きなことをしているときは、誰でも集中しているもの。そして、集中しているときこそ、脳が活発に働いている時なのです。
たとえば、男の子の多くは幼い時期、電池で走る電車のおもちゃに夢中になります。床にほっぺたをくっつけるようにして、電車が走る様子を何10分もじっと見ていたりします。そんなとき、子どもは細かいところまでよく観察し、記憶し、理解しているもの。
こうした“集中”の体験を通して、子どもたちはひとつの問題にじっくりと取り組む姿勢やいろいろな角度から観察、理解する方法を身につけているのです。
集中して問題を速く解くことができても、その結果「もう1枚プリントを」と課題を追加されてしまっては、子どもにとっては「なーんだ」です。すると子どもは集中することをやめ、ダラダラと問題に向き合うようになってしまうというのです。