1万人が共感してTwitterで話題になった「子育ての知恵」
■「時間感覚と時刻感覚」は大きく違う
本書では、時間に関するツイートがもう一つ紹介されています。
「日本人の時間感覚は、実は時刻感覚。だからある時刻に間に合うかどうかを重視する。それはそれでいい。しかし、能力を伸ばすには、どれくらいの時間で作業を終えるのかという、本当の時間感覚が必要。その点、5分とか1時間とか一定単位時間でなにができるかを知ることが集中力向上に必要となる」
著者は、〇分で終わらせようという「時間感覚」と、〇時までに終わらせようという「時刻感覚」とを分けて考えるべきだと説いています。
たとえば子どもと「宿題を5時に終わらせよう」と決めても、3時に始めるか4時に始めるかで、かかる時間に倍の違いがあります。これでは、集中して結果を出すという点で大きな差が出ます。
その課題にどのくらいの時間がかかるか予測して「〇分で終わらせる」という本当の意味での時間感覚を持つことが大切なのです。
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子どもたちが“突き抜ける”瞬間に幾度も立ち会ってきた著者の言葉には説得力があります。1ツイート140文字という限られた情報量の中では著者のメッセージがダイレクトに伝わりますし、具体的なエピソードを挙げた補足の文章で意図がさらによく理解できるのは、書籍ならでは。