漢字の常識が変わった?ベストセラーの漢字使用率は20%以下!
日本語の文章に、何割ぐらいの漢字が混ざっているのがいちばん読みやすいか、考えてみたことはありますか?
2014年に発売された、株式会社コムニコ著『ファンを獲得! Facebook投稿ノウハウ』(翔泳社)によると、漢字が10%~30%、ひらがなが60%~70%、カタカナが5%~10%で書かれたFacebookの投稿が、最も「いいね!」やコメント、シェアの率が高くなるそうです。
しかし、これはあくまでカジュアルに書かれた短い文章でのこと。活字として世に発表されているものでは、どれくらいの漢字比率が適切なのか、さまざまな作品をサンプルとして調べてみました。
■各新聞の社説は漢字使用率40%以上
カウントに使用したのは、指定したテキスト内で漢字がどのくらい使われているかをウェブ上でチェックできる「漢字使用率チェッカー」というアプリ。サイトの説明によると、
「20%以下:締りがない文章。30%前後:もっとも読みやすい文章。40%以上:硬い感じの文章」
という基準があるようです。これは、2010年11月27日に読売新聞の「編集手帳」に掲載された『「大漢和辞典」を読む』(紀田順一郎編、大修館書店)