社員教育に年間3000万円も費やす大人気企業の斬新な採用基準
『社長! すべての利益を社員教育に使いなさい』(大西雅之著、あさ出版)は、日本最大規模のインドア型テニススクールである「ノアインドアステージ」(以下ノア)の代表取締役による著書。
同社はいまも右肩上がりで成長を続けているそうなのですが、注目すべきは、社員教育に関するユニークな考え方です。
というのも、「社員教育にはできるだけ時間や人を投資する」ということが基本的なスタンスだというのです。
事実、同社は2015年に、年間3,000万円を社員教育に費やしているのだといいます。
ただし、最初からそういった考えを持っていたわけではなく、それ以前はむしろ正反対の方向性を目指していたのだとか。
端的にいえば、かつては成果主義にとらわれすぎていて、従業員の仕事を「成績」だけで評価し、「社員の幸せ」=「給料」と割り切っていたというのです。
しかしその結果、幹部社員6人が示し合わせて退社するという事態に。
■働きがいのある会社ランキング7位に!
いうまでもなく、これは企業にとって大事件以外のなにものでもありません。
そこで、ここから考え方を方向転換。
社内外の研修に多大な投資を行って、積極的に人材育成をするようになったというわけです。