学生の50%が留学生!某大学のグローバル化推進策がスゴすぎる
グローバル化が広がり続けるなか、英語教育の必要性は増す一方です。
東京オリンピックが開催される2020年度には、小学校3年生から英語が「必修」になります。必修とは、教科書やテスト、成績評価はないものの、すべての小学校で時間割に組み込まれるのです。
大分県別府市郊外に誕生した、グローバル化という点で唯一無二の大学があります。「立命館アジア太平洋大学」(APU)。学生6,000人のうち約半数が、世界数10ヶ国から集結した留学生だというのです。
タイトルにある“混ぜる”をキーワードに、『混ぜる教育』(崎谷実穂・柳瀬博一著、糸井重里解説、日経BP社)をひもといてみましょう。
■1:国際学生と国内学生を「混ぜる」
APUは、設立にあたり無謀な条件を自らに課しました。
それが「学生の50%を留学生に、出身国を50ヶ国・地域以上に、教員の50%を外国人に」という「3つの50」。
知名度のまったくない開学前の大学に、世界中から数百人規模の留学生を集めるなんて……。日本中の大学関係者が「そんなことができるわけがない」と一笑に付すなか、APUは2000年の開学時にさっそく「3つの50」をクリアしてしまったのです。