現役医師が証言する「アーモンドでホルモン値アップ」ブームの嘘
黄体ホルモンの場合、排卵直後に採血する場合には3pg/ml以上が理想で、排卵の4日目以降に採血する場合には10~15pg/mlが理想です」(原先生)
LHが排卵をうながし、さらに黄体ホルモンが子宮内膜を厚くして妊娠しやすくするんですよね。
「単純に、LHや黄体ホルモンの値が高ければいいということはありません。お互いのバランスが重要です。したがって、不妊治療では病院で検査をおこなって不妊の原因を探り、ひとりひとりに合った治療を進めていきます」(原先生)
ホルモンの値が低いことが不妊の原因だと聞くと、そこだけ見て「とにかくホルモンの値を上げなければ」と思いこんでしまいそうです。医師に確認することで、正しい治療方針が見えてきますね。
■妊娠のためには抗糖化作用のある食材を!
実際に、妊娠するために避けたほうがいい食材、意識して摂ったほうがいい食材はあるのですか?
「妊娠しやすい体づくりには、AGE(終末糖化産物)を避けることも必要です。AGEは老化を促進し、卵巣や卵子、精子の産生に悪影響をあたえます。AGEが多く含まれるフライドポテト、白米、白砂糖は控えたほうがいいでしょう」(原先生)