人格否定が当然の40代に若手が疲弊!会社員がうつ病になる理由
内閣府の調査によれば、平成26年中における自殺者の総数は25,427人。若干の減少傾向にあるともいわれていますが、年間に約3万人が自ら命を絶つという現実がそこには存在します。
また、うつ病を含むメンタルヘルス疾患の患者は、平成20年には104万1,000人に達しており、平成24年に精神障害で労災認定された人は、3年連続で過去最多を更新しています。
このような状況を鑑みれば、メンタルヘルス対策は緊急課題だと判断することができます。
私たちは、この問題に対してなにから取り組むべきでしょうか?
『職場がイキイキと動き出す 課長の「ほめ方」の教科書』(左右社)の著者であり、企業向けのメンタルヘルス対策に取り組んでいる、船見敏子さんにお話を伺いました。
■上司と部下の間には世代間ギャップがある
年間に約3万人の自殺者が発生しているということは、毎日80人弱が自らの命を絶っていることになります。
ここに自殺予備軍を含めれば、かなりの数値になることが予想されます。原因については諸説があるものの、数が減らないということは、そこに根本的な問題が潜んでいると考えることができます。
メンタルヘルス疾患については、一般的に問題視されているものとして、パワハラ上司の存在があります。