人格否定が当然の40代に若手が疲弊!会社員がうつ病になる理由
「叱る」の違いを挙げています。
この2つの違いとは、相手と自分、そのどちらを大事にしているかという点にあるそうです。
「『怒る』は、相手の行動によって感じた怒りを一方的にぶつける行為です。自分の感情を表現しているため、相手の気持ちは大事にしていません。一方、『叱る』は相手のためを思って教え諭す行為です。相手のことを大事にしているわけです」(船見さん)
実際の現場では、「怒る」が圧倒的に多いのではないかと思います。しかし、成果が出ないことに怒ったところで結果は変わりません。
■人格否定せず具体的に改善点を説明すべき
「怒る」「詰める」が危険なのは、人格否定につながることです。
たとえば、成果が挙がらない時に、「もういいよ、お前は!」「お前は、本当になにもできないんだな!」「お前は給料泥棒か!」と罵ったところで、本人は意気消沈してモチベーションが下がるだけです。
「このケースでは、『お前』という人格を否定しているだけです。こういう場合は、『これについては、こうすべきだったね』と、行動に対して注意をすべきです。自分の感情に振り回されないようにクールダウンしてから『叱る』ようにしましょう」