健康な体作りに役立つ!4000年前からある「中医学」の考え方
『背骨から自律神経を整えるねじるだけで体と心が変わっていく!』(石垣英俊著、清流出版)は、2014年にベストセラーとなった『背骨の実学』(池田書店)の著者による新刊です。
根底にあるのは、骨や関節、筋肉のトラブルはもちろん、内臓、自律神経、メンタルの不調など、あらゆる不調は背骨に現れるという考え方。
そこを軸として、健康な背骨づくりによって自律神経を整え、不調を改善し、老化を防ぐためのノウハウを明かしているのです。
きょうはそのなかから、本書の核のひとつである「中医学」についての記述を引き出してみたいと思います。
中医学の基本的な考え方を知ると、体の関係する部位や改善法が理解しやすくなり、健康な体づくりにも役立つというのです。
■西洋医学と中医学の違いとは
中医学は、中国の伝統的な医学。古来4000年もの昔から経験的に伝えられていた医学で、1973年ごろに系統立てられ、理論化されたのだそうです。
ご存知のとおり、西洋医学(現代医学)は病気の直接原因を立つことや、症状を抑えることが中心。
それに対して中医学は、その人の体質や状態によって対処法を変え、自然治癒力を高めながら回復に導いていくのだといいます。