下品なマウンティング三昧!大金ゲットで豹変する「傲慢症候群」
「過去の栄光」をよりどころにして、現在の自分を過大評価しているため、目の前の現実をきちんと認識できなくなる。その結果、独善的で横暴になってしまう……。
そんな「傲慢」な人が増えていると指摘するのは、『オレ様化する人たち あなたの隣の傲慢症候群』(片田珠美著、朝日新聞出版)の著者。
精神科医として臨床に携わりながら、犯罪心理や心の病の構造を分析しているという人物です。
精神分析的な視点で、社会問題にも積極的に携わっているそうですが、そんな立場上、どうしても傲慢な人たちのことが目についてしまうというのです。
■よく「お金は怖い」といわれる理由
本書では傲慢な人たちのことを、「傲慢症候群」と呼んでいます。
これは政治家であると同時に精神科医でもある、イギリスのデービッド・オーエン元外相が提唱したものだそうです。
オーエン氏は「傲慢症候群」について、病気ではなく、「権力の座に長くいると性格が変わる人格障害の一種」だと考えているのだといいます。
たしかに、「権力を握ってからおかしくなった」といわれるような人はどこにでもいるもの。
同じように、お金に関連した「傲慢な人」の話もよく聞きます。