円高だと商品の輸入がお得に!聞くに聞けない金融経済基本ワード
しかし急激にインフレが進むと、市場にお金が流れる前に、ものの値段が上がりすぎてしまいます。こうなると消費者はものが買えなくなり、企業にもお金が入らなくなって、経済活動に歯止めがかかることになるのです。
一方、デフレの状態ではものが安く買えるため、物価が高いときよりも多く売れるようになります。企業の売り上げが伸び、社員の給料が増えるので、経済活動が活発になります。
しかしデフレが続くと、消費者はより安いものを求めるようになります。企業は値下げを続けなければ他社との競争に勝てなくなるため、どんどん物価を下げるようになります。すると売り上げは落ち込んでいき、経済活動が停滞します。
つまりインフレもデフレも「適度なら経済活動を活発にするけれど、急激に進んだり、長く続いたりすると、経済活動を停滞させてしまう」という意味で、同じメリットとデメリットを持っているということ。
だからこそ、どちらかに偏りすぎないようにすることが重要であるわけです。
■3:円高・円安
日本を含むほとんどの先進国は、市場の需要によって通貨の交換レートを変更する「変動為替相場制」を取り入れています。そのため、1ドルを何円で交換できるかは、交換するタイミングによって異なるわけです。