5万円以下の受注で年間売上70億円!山陰の小さな会社の成功術
それは、靴の脱ぎ方と揃え方だったり、座布団を出されたときの座り方だったり、さまざま。しかし、そんな些細なことでも、お客さまの信用はまったく違ってしまうというのです。
■社員みんな相手の目を見て明るく挨拶
同じく、あいさつの仕方も重要。
具体的にいうと、島根電工グループでは「まいどー、こんちは!」ではなく、相手の目を見て、「こんにちは」「おはようございます」といってから頭を下げるように教育しているのだそうです。
そうすればお客さまは、「若いのになかなかしっかりしている」「真面目そうだ」「これなら工事をしっかりやってくれそうだ」などと感じるわけです。
照明器具をちゃんとつけたり、コンセントをまっすぐに取りつけたりすることは、どの工事業者でもできること。でも、さわやかに挨拶できる、お行儀のいい若者が来たら、そちらに頼みたくなるのは当然だということです。
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こうしたエピソードからは、驚異的な実績を裏づけているものは「人の力」だということがわかるはず。
山陰が叩き出した小さな会社の大きな数字には、企業経営についての大きなヒントが隠されているといえそうです。
(文/作家、書評家・印南敦史)