100歳の精神科医が伝授!人生で「匙加減」が非常に大切な理由
だけでは足りないと指摘してもいます。
なぜなら、ひとつひとつ異なる問題すべてを「こういう場合はこうしましょう」というようなマニュアルで解決できるはずがないから。
■心の匙加減は百人百様なので難しい
そこで、「匙加減」を意識することが大切だというわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、「匙加減」とは、もともと薬の「分量」を測るときに用いた言葉が転じて、あらゆる場面で使われるようになったもの。
細かな配慮や集中力などが求められるということで、だから「心の匙加減ほど、難しいものはない」もの。
100歳を超えるいまも、「心は百人百様である」と痛感しているのだそうです。
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柔らかな言葉で綴られているものの、そこに深みを感じずにはいられないのは、根底に100歳の人生の重みがあるからなのでしょう。人生に迷ったとき、ふとページを開いてみるといいかもしれません。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※髙橋幸枝(2016)『100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減』飛鳥新社
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