1週間で50時間以上働くと生産性低下?労働と幸福感の関係とは
とのこと。
また研究では、多くの社会的グループに対して、実際に「とても忙しいのだ」と伝えることで、個人が自分の地位を上昇させることが可能。対照的に、他者よりも忙しさを伝えないことで、地位を失ってしまう可能性もある、と述べられています。
日本の社会では、「自分は忙しいアピール」で一目置かれることは少なく、むしろ反感を買います。
しかし、研究者のひとりであるマリオン・コルウェット氏は「我々の研究では、この活躍感の傾向は、男性の同僚に対してのみ認められ、女性の同僚の対しては認められなかった」と述べています。
■男性と女性で活躍感に差が出た理由
男女差が生じた理由のひとつとして、研究者は、伝統的性役割による見方を示しています。
そもそも、「男性はフルタイムで働くもの」という社会的規範がありますよね。
そのため、他者よりも長時間の労働をすることで満足度が高くなり、女性がフルタイムで働くことは社会的には否定的に捉えられるのではないか、というのです。
つまり、「男性は働くべきであり、その量や質で男性の社会的地位が築かれていく」と認識していると考えられるのです。
よって、男性は他の同性の同僚より働くことによって、自分の地位が築かれていると感じ、働くことで幸福感を得ているわけです。