1週間で50時間以上働くと生産性低下?労働と幸福感の関係とは
■長時間働くと幸せでも生産性は低下
一方で、ダラム経済大学のリチャード・ハリス教授は「単純に労働時間の増加が生産性向上にはつながらない。労働時間が増えても成果が少なければ、生産性は下がる」と指摘しています。
生産性が下がる理由として考えられるのは、睡眠時間の少なさ。
スタンフォード大学のジョン・ペンキャベル氏は「1週間で50時間以上働くことで、生産性が著しく低下する」と指摘しています。
また、ペンシルベニア・ペレルマン大学医学部の研究では、「6時間未満の睡眠をとっている人は、6時間以上睡眠をとっている人にくらべ、1.5時間以上多く仕事をしていることが明らかになっている。また、労働時間が増えれば増えるほど睡眠不足になり、生産性が落ちる」ということを示唆しています。
他の同僚よりも長時間労働している、と思うことで幸福感は高まる。けれども生産性の問題とは別の話のようです。
「残業を長時間したからといって仕事がはかどるわけではない」というのは、日本人の感覚でも納得できること。
みなさんは、同僚よりも長時間働いていると思ったときにどう感じますか?
(文/和洲太郎)
【参考】
※Why men (at least pretend to) work longer hours-CNBC