2024年2月17日 02:40
「え? 肌だけじゃないの?」コラーゲン不足が加速させる意外な老化とは【医師解説】
そもそもコラーゲンとは?
体のもとをつくるたんぱく質の一種
コラーゲンというと、ぷるぷるとしたゼラチン状の物質が思い浮かびます。そもそもどんな成分なのでしょうか。
「コラーゲンは、人の体を構成するたんぱく質の一種です。たんぱく質全体の約30%を占めているといわれています。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つ成分として有名ですが、皮膚の約70%をコラーゲンが占めています。皮膚の真皮にあるコラーゲン分子は、アミノ酸がつながってできた『三重らせん構造』をしていて、肌にハリと弾力を与えています」(黒田先生)。
しかし、コラーゲンは皮膚だけにあるものではないと黒田先生は言います。
「コラーゲンは全身の臓器に関わっています。
皮膚以外にも
などを構成しています。この中でも皮膚と髪、軟骨に多く含まれるので注目されやすいのですが、コラーゲンは体全体の健康を保つために欠かせない成分です」(黒田先生)。
コラーゲンはなぜ減る?
コラーゲンは加齢とともに減る、ということは何となくわかるものの、どうして減ってしまうのでしょうか。
1.加齢による細胞の衰え
「コラーゲンは体内で合成されているのですが、加齢とともに細胞の数が減ったり、細胞の働きが衰えたりすると合成力が落ちてしまいます」。