2022年3月13日 03:10
女性は40代から急増!「死亡原因第1位」なのに早期発見で完治率が高い「がん」とは?
下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)下痢と便秘の繰り返し便が細くなるといった症状が見られるようになります」(里村先生)
進行すると全身に転移
「大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。転移が死亡原因となります」(里村先生)。
大腸がんの早期発見の方法は?
年1回の「便潜血検査」が有効
早期ではほとんど自覚症状がないとなると、どのように発見できるのでしょうか。
「現在、大腸がんの早期発見で最も有効な手段は『便潜血検査』です。
健康診断や人間ドックに組み込まれていると思いますが、年に1回、40代を過ぎたら必ず受けてほしい検査です。
普通は便の中に血液は混ざっていないため陰性ですが、血液があると陽性になります。肉眼ではわからない、便に潜む血液を調べることができます。
早期治療でほぼ完治
大腸がんは早期に治療すれば『治りやすいがん』の一つです。
がんが粘膜下層の浅い部分にとどまっている早期がんなら、治療後の5年生存率は9割以上で、ほぼ完治が見込めます。