2023年6月22日 23:40
え? コレステロールは美と健康に不可欠!? 多いだけでなく「少なくても問題」という真実【医師監修】
「コレステロールは女性ホルモンのエストロゲンを含むホルモン、細胞膜、コエンザイムQ10、ビタミンDなど、女性の美容に必要な成分を作る原料です。
コレステロールは多いことばかりが問題視されますが、総コレステロールが不足すると虚血性心疾患、脳内出血、精神障害の誘因となることもわかっています。
コレステロールは美容と健康に必要な成分であることを知った上で、必要以上に増えた分を減らす意識を持つことが大切です」(黒田先生)。
コレステロールは「使えていない」ことが問題
コレステロール値が増えると、食生活の乱れや運動不足ばかりが指摘されますが、「体の変化」の影響が大きいと言います。
「コレステロールは、体に必要な成分を合成するときに使い切れば増えることはありません。コレステロール値が高いということは、原料として使われていなくて余っているということです。
余った分は悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールとなり、過剰に血液中にあることでさまざまな病気の原因になってしまいます。
コレステロールを使えていない原因にはさまざまなものがありますが、更年期女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が少なくなることも一因です。