くらし情報『女性特有の病気はいいんじゃないの!? 保険相談事例9』

女性特有の病気はいいんじゃないの!? 保険相談事例9

目次

・たくさんの「こんなはずでは!!」
・CMは限られた枠での放送
・センターの助言は…
女性特有の病気はいいんじゃないの!? 保険相談事例9

たくさんの「こんなはずでは!!」

全国で起こる、様々な消費者のトラブルや苦情を受け付ける国民生活センター(以下センター)が、保険にまつわるよくあるトラブルとして、幾つもの事例を挙げている。

センターの「医療保険のQ&A-相談事例からみる注意点-」と題されたケースから、前回は「三大成人病特約で心臓病は大丈夫と言われたのに…」というものを紹介した。9回目の今回は「女性特有の病気は保障と思ったのに!!」というケースを学んでいきたい。


※画像はイメージ

CMは限られた枠での放送

保険に限らずCMというものは、限られた時間で消費者の心を掴まねばならない。するとどうしても1番売りとしたい所だけを強調するということも時に見られる。

例えば「CMで無料と言っていたのに実は有料だった」とか、「宣伝してるほどの効果がなかった」としてニュースになるような事例であろうか。保険についても似たことが言えるのかもしれない。

昨日の「三大成人病なら大丈夫」という事例もイメージが重視されてしまっていた。では今回の相談者のケースを順に見てみよう。

1.乳ガンの疑いがあると診断された。
2.検査のため部分切除をしたが、結果は良性であった。

3.女性特有の病気保障に加入していたので、保険金が支払われると思った。
4.しかし保険会社は「悪性のガンではない」「良性の場合、乳房の全摘出が必要」と回答。
5.結局保険金は支払われなかった。
というものだ。結果が良性であったのはもちろん望ましいことであるが、ガンでありかつ女性特有の症状である以上、保障されると考えた消費者の気持ちは共感できる。

センターの助言は…

しかし、センターは以下のように回答する。・女性疾病保険は、乳ガン、子宮筋腫、甲状腺の障害、分娩の合併症など、女性に特有の病気や、女性に発生率の高い病気の保障を目的とした保険である。

・女性特有の病気であれば何でも保障されるわけではなく、支払対象となる病気や手術が約款に定められている
やはり何よりも契約時に約款を確認して、どんな病気や症状までが保障されて、どのような場合には保障されないのか、これを確認するのが1番大切であるということであろうか。

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