【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第8回目 保険料節約5つのコツ その(1)「立ち位置をチェックする」
最近では、夫よりも妻の収入が高く、夫が家庭を支えているケースも多くなりました。この場合は妻に万一のことがあったときのことを考え、妻の死亡保障を最優先に考える必要があります。なぜなら、遺族年金の支給に男女格差があるからです。
現行制度では、遺族基礎年金の支給対象者は「子のある妻または子」となっていて、父子家庭には支給されていません。「社会保障と税の一体改(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/topics/2012/tp0829-01.html)により、2014年4月1日から父子家庭への遺族基礎年金の支給される予定ですが、遺族厚生年金に関しては男女格差が残ったままです。男性が家庭を守る専業主夫の形態をとっている場合は、特に妻の死亡保障を手厚くしておきましょう。保険の選び方は先に紹介した男性のケースと同様に考えてください。
【3】死亡保障はパートナーのキャリアとビジョンによって増減する
死亡保障は、万一のときに残された家族が経済的に困窮しないために入るものです。
何があっても現在の生活水準を維持したいという想いが強ければ、それに見合うだけの保険に加入することになります。しかし、「子どもの学費が用意できれば、遺族年金もあるし、足りない分は自分が働いて何とかする」…などの覚悟が残されたパートナーにあれば、死亡保障の備えをその分を抑えて保険料の負担を減らすことができるかもしれません。
今現在、専業主婦であったり働いていない人にとっては、「自分が働いて稼ぐ」ことは非常に難しく思えるかもしれませんが、その分、保障を見直して保険料を節約できる可能性もあります。例えば就職に有利な資格を取得したり、パートタイムで少しずつ働き始めてみるのもいいかもしれません。そしてパートナーが専業主婦(主夫)という方は、家事や育児を分担してパートナーの就労を応援してあげてください。大黒柱一人きりに収入を頼る暮らし方をちょっと変えることで、暮らしがラクになるだけでなく、もしものときの備えを兼ねることにもなり、結果として保険の見直しにもつながるかもしれませんよ。
コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)
CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士
関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。
求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。
家計アイデア工房 代表
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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