くらし情報『【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第19回目[保険選びの極意2]医療保険は本当に必要なの?』

【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第19回目[保険選びの極意2]医療保険は本当に必要なの?

医療保険は不要だというFP(ファイナンシャル・プランナー)がいる一方で、医療保険は自分が生きていくために重要な保険で必ず入っておくべきだという保険のプロもいます。相談者から「どちらが本当ですか?」と聞かれたときに、保険販売を一切行っていないFPの立場としてお話しをする、医療保険見極めのコツをご紹介します。

目次

・1. 「医療保険不要論」の根拠とは
・2. 不労所得がどれだけあるか、余裕資金がどれだけあるかがカギ
・3. 医療保険選びのポイント

【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第19回目[保険選びの極意2]医療保険は本当に必要なの?

1. 「医療保険不要論」の根拠とは

医療保険は病気やケガの治療のために入院したり、所定の手術を受けたりしたときに給付金が支払われる保険です。入院1日あたり1万円の給付が受けられる医療保険であれば、手術給付金は1回あたりおよそ10万円~40万円(商品により異なります)。先進医療を受けたときに、先進医療の技術料が支払われる「先進医療特約」を付けたとしても、1回の給付で受けられる金額は多くても数百万円といったところです。医療保険は不要だという人のそもそもの根拠としては、大きく次の3点が挙げられます。

  1. 保険は大きなリスクに備えるものであり、医療保障のような少額な保障の必要性はそもそも低い。
  2. 公的医療保険制度である健康保険には、高額療養費制度があるので、保険診療で治療するかぎりかかる医療費は限定されている。
  3. 会社員であれば病気やケガで休職したとき、健康保険から給与の3分の2に相当する傷病手当金が最長1年半は支給される。
上記の指摘は確かに本当です。「発生頻度は低いが、発生すると損害の大きなものを保険でカバーする」というのがリスクマネジメントの基本ですし、高額療養費制度も傷病手当金もおっしゃる通りの性質をもっています。

しかし、例えば生活保護費の約半分は「病気やケガの治療費用(医療扶助費)」であるのも事実。リスクマネジメントの観点からは少額である数万円~数十万円の出費で生活が困窮することは珍しくありません。あなたがどんなライフスタイルを送っているかによって、医療保険の必要性は大きく異なるのです。


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