2023年5月10日 10:00
木くず廃棄は東京ドーム12杯分、廃材利用のアップサイクルに注目 家具製造廃材を使ったブナ材の天然歯ブラシが売上20倍と好調
ブラシ加工を行う株式会社プラス(本社:大阪府東大阪市、代表:中山 正三)が開発した「turalist」は、家具の製造過程で出るブナ材の廃材を使った歯ブラシが環境に配慮した製品として2022年4月度の売上と比較して、2023年4月度の売上が20倍と好調です。材料高騰の中、1年間で東京ドーム12杯分も廃棄される木くずを再利用した天然素材100%の歯ブラシが、アップサイクル商品として注目されています。
turalist本体 横向き
【材料高騰の中で、廃棄材料を活かしたアップサイクルに注目】
環境省の統計によると、一年に廃棄される木くずは7,098千トンに上り、東京ドーム12杯分に相当します。この中で、家具や木箱などの木製製品を製造する際に出る木くずは、一般廃棄物としての58%が埋め立てや焼却処分されリサイクルされていません。
あらゆる材料が高騰する中で、棄てられる材料を活かしたアップサイクル商品が注目されています。アップサイクルとは、本来捨てられるはずのものに付加価値を持たせ新たに生まれ変わらせることです。近年の環境保全の高まりからも関心を集めています。廃材を使用したアップサイクル商品の開発が増えており、ビニール傘を再利用した鞄、釣り糸を再利用したペンケースなどが登場しています。